マンテラの飼育繁殖はヤドクに比べて少なく、記述などに至っては皆無に等しい(英語はあります。)ので、発生が続くまで事細かに記録していこうと思います。

以前の経験で、繁殖経験の浅い僕が手を入れれば入れるほど、失敗に限りなく近づいていくのが解ったので今回はなるべく水槽内には手を入れないようにします。あまり覗かないを原則に観察し、手を入れる部分は Marc S Staniszewskiさんの著書 Mantellaを参考にしてみたいと思います。


クロミミマンテラの卵です。


day-1
2004.DEC.3 day-1

クロセアの卵と似てます。真っ白です。
24時間ほど経過したでしょうか?発生していればそろそろ形が変わってくるのが
解るはずなんだが。前回は形が変わり初めて取り出してしまってだめになったから
今回はオタマの形になるまでがまんするつもり。

ミスティングの届かない場所で産んでいる。えらいぞ!ところで母親はだれだ?








撮ってみた!なんか楕円な感じしません?

GS15あたりかな?

day-3
2004.DEC.5 day-3
見た目まん丸だった卵が少しくびれているような、だるまっぽくなっているような、写真を撮ってみたのだけど顕著な違いはないので(拡大率がない)アップはやめにした。前回はここで尾芽胚と思いこんで取り上げてしまった。一喜一憂は自分だけで。でもこの段階でなんらかの変化がない場合はやっぱりダメ卵と考えた方が良いのでは?メスが解った。妙に腰骨がめだつオレンジ個体がそうです。まだ写真は撮りませんが、卵をガードしている風です。もう一匹のオレンジは鳴いてたはずなのにサイズ的にはこのメスより大きいのはなぜだ?
拡大して見てみたい衝動にかられている。耐えられるだろうか?無理かもしれない。





2004.12.06 day-4

マークさんのマンテラ本で調べてみましたが、クロミミの繁殖例は一つだけで、17卵の内オタマまでいったのが14卵 上陸したのが3卵という事でした。オタマになるだけで50日ほどかかり上陸まで230日かかったそうです。上陸した個体は5ミリから6ミリですと。読まなきゃ良かったかも?ちょっと凹んだ。

よって卵にはあまり変化無し?あるようにも思える。変化が見られるのは6日ぐらい過ぎてからとなっている。発生させるには暗くしなくてはいけないとか書いてるがいまはどうにもそんなこと出来ないので、卵を取り出してからにするつもり。

やはり自然の力を利用して卵を水場まで運んでもらうらしい。先ほど運良く秘境の旅マダガスカルって番組が流れて、それ見たのですが、サルがメインであとは鳥とかでカエルは全然出てこなかったけれど、自然がすばらしかった。降水量かなりあるみたいです。あれぐらいの量一気に降れば卵も流れるでしょう。カエルはそんなことを予想して、産む場所決めたりしているのかも? 






産卵場所

2004.12.07 day-5

前回の記録を調べたら、5日目ですでにゼラチンの濁りが生じている。今回はまだきれいなので大丈夫かな?溶けているように見える卵もあるが、期待だけではなく明らかに分割が進んでいるような(拡大して見たわけではないので)のもある。なにせここが我慢のしどころ。前ガラス戸の水槽だったら絶好のロケーションに産んでくれているのに。もしそうだったら、たぶんグチャグチャにするほど写真撮りまくっていたかもしれない。

ひとつ変なのはまたメスが太り始めていること。早すぎる。それともほかのオレンジ個体?おなかが歪になってきているので卵と考えられる。別のクラッチが近いかも?

水槽内温度を20度に下げた。ミストは以前と変わりなく一日6回、照明を右半分暗くし、水槽前面を黒のアクリルで覆った。 







♀と思われる。




右側半分を遮光した。植物にはちょっと酷な光量だ。マンテラ本によると
マークさんは8wの蛍光灯を使っているらしい。こんなものかも?
卵の部分をさらに暗くするため枯れ葉をかぶせてみた。

2004.12.08 day-6

ゼラチン質は濁りもなく順調。写真を撮ったがこれがボケボケ困った物だ。アップできる代物ではないのでやめておくが歪な形は確認できた。この辺までは前回と同じだが、なにせクロミミだから発生が他の種類より相当遅いのだろう。ゼラチンよ頼むから保っていてくれ。

ヒーターもモーターも切ったら温度が20度まで下がった。蛍光灯の温度だけでこのぐらいだから夜はもう少し冷えているはずだ。温度が低いからゼラチンも保っていられるのか?だから発生もおそいのか? 謎だ。

ヤドクは産卵から上陸まで26度?60日?
クロミミは20度。230日。

2005年の7月上陸ですか?上陸した連中の暑さ対策が必要じゃん。余計な心配?





こいつが母か?



マルチと呼ばれる由緒正しき枯れ葉。この下に卵がある。
明るく写ってるが実はすごく暗くしてある。


一番成長の早い奴はこれぐらい!GS17.18かも?
ほとんどの卵がこれぐらいになったら取り出すべき?悩むところです。

ヤドクとちがってこの先親任せって訳にはいかないのです。本来は自然が手を貸すのだろうけど
水槽の中じゃ水場まで運ぶパートは人間の手でやらなくてはいけないのですね?

タイミングが難しいです。


2004.12.09 day-7

写真でお見せできないのが残念ですけど発生がかなり進んでいます。マンテラでここまで行ったのは初めてです。まだ3卵ほどしか確認できてません。GS16ぐらいです。ほんの2ミリぐらい。上の部分はクリームがかった乳白、下のサック部分は真っ白です。ゼラチン質もなんとか大丈夫なようです。
でもほとんどの卵はGS15ってとこです。

精密作業用のルーペってのがありましたよね。頭にかぶったりメガネに付けたりする奴。あれ便利かも? 前回は顕微鏡並なルーペで見てたからよくわかったけど、今回はガラス越しに見てるだけだから真っ白な卵の分割はわかりにくいです。これぐらいの形になってやっと発生が進んでるのがわかります。

今回のクラッチはじっと我慢してオタマになるまで写真は撮らないけど、次のクラッチは絶対写真撮るぞ、それも銀塩使うぞ。心に誓う。

気になって気になって急いで帰ってきた。本を読んでいたらこれぐらいまでに育っていたら外に出した方がよいと書いてあったので、帰りの車の中で一大決心した。取り出すぞ。


取り出してみた。



day-7
2004.12.09 pm day-7

写真ではっきり確認できるのでも3卵、そのほかに3卵がGS20ぐらいまでに
育っている。そしてもうくねくね動いているではないか。マンテラのゼラチン質は
ヤドクのそれよりも弱くて溶けやすいから今すぐにでも出てきてよいように、ウィローモスの下に薄く水を張った。全長5ミリほどです。



12.09


こちらの方がよく分かるかな?見えた分で8卵、他のも順調なようです。
全部で30卵ぐらいあるみたいです。溶けたのも2.3あるようです。
8倍ぐらいのルーペでも心臓の動きとかよくわかります。






12.10 day-8 ハッチ ちょうど1週間ヤドクと同じだ。


day-8

2004.12.10 day-8
気になって 朝、起きてすぐ覗いたらハッチしてた。あの本に書いてあったことは何なのだ? 早すぎる。でも昨日取り上げておいてほんとうによかった。GS20になったらすぐ取り上げる。これは大切ですね。他のもくねくねしてるのでもうじきハッチするでしょう。夜帰る頃にはかなりハッチしているに違いない。楽しみ。2匹のみでした。さわりすぎて他の卵を壊してしまいそうなので、それ以上の捜索は中止。オタマとなった2匹だけを隔離した。結果8卵のハッチです。他の発生の遅い卵はまだキープしていますがゼラチンが保ちそうにありません。